競馬

ちょっと、競馬のお話。
僕が小学生のころ、ある1頭の強い馬が現れた。その馬は黒光りしていて、ハンサムボーイだった。スタートしてしばらくの間一番後ろを走っている。
僕はのんちゃんと違って足が遅く、いつもべったのほうだった。だから、たまに競馬中継を見ると一番後ろの馬を応援していた。そして、ある日の午後、たまたま競馬中継を見ていたら、その一番後ろを走っている黒光りのハンサムボーイを応援していた。その馬は3コーナーから4コーナーにかけて徐々に進出していく。直線をむいて一気にごぼう抜きして勝ってしまった。僕は一緒に見ていた弟と大興奮して大はしゃぎしていた。その馬の名前はミスターシービー
ミスターシービーシンザン以来19年ぶりに3冠馬になる。それまで、日本競馬史上最強馬はシンザンで、シンザンに追いつけ、追い越せだったところにシービーというスターホースが現れた。が、ミスターシービーはその年のJCにも、有馬記念にも出ず、シンザンに追いつけ、追い越せという関係者の思惑とはいかずに、長い休養に入ってしまう。
次の年、シービーが休んでいる間、とてつもなく強い馬が現れた。名はシンボリルドルフ。日本競馬史上初の無敗の3冠馬。どうやら史上最強馬はルドルフか、シンザンを越えるのはこの馬かという雰囲気だった。しかし、ミスターシービーも黙ってはいられない。長い休養からレースに復帰して、秋の天皇賞をレコードで征し、4冠馬になる。
ジャパンカップにおいて、早くもルドルフとシービーが激突する。結果は両馬とも負けるのだが、ルドルフのほうが先着する。その次の有馬記念でまたも激突。ルドルフ1着、シービー3着。またも軍配はルドルフに上がる。次の年の春の天皇賞で両馬は対戦するが、勝ったのはシンボリルドルフであった。3回戦って、3回ともシービーはルドルフに勝てなかった。シンザンを越えた馬シンボリルドルフ。日本競馬史上最強馬。
2005年今年、シンボリルドルフ以来21年ぶりに無敗の3冠馬が誕生した。ディープインパクトミスターシービー張りの追い込み馬で、シンボリルドルフ並みの強さ。ルドルフを超える馬はこの馬であろうと誰もがそう思っている。でも、そうかな。
明日ものすごい馬がデビューする。名はアグネスサージャン。兄はダービー馬アグネスフライト、伝説の最強馬アグネスタキオンサンデーサイレンスの最後の仔でもある。ルドルフを超えるのはこの馬だ。打倒ディープインパクト
明日そのデビュー戦を見てきます。僕のハンドルネームはこれからとりました。