リボンの騎士ザ・ミュージカルの感想

リボンの騎士の感想を書いて見ます。




このミュージカルを見て、真っ先に思ったのは、脚本・演出の木村信司さん、ありがとう!!でした。また、サントラを購入して分かったことですが、音楽を担当された甲斐正人氏、歌唱指導を担当された山口正義氏に感謝を申し上げたい。そのほか多くのスタッフ達に賛辞を送ろう。こんなすばらしいミュージカルを鑑賞できて幸せだ。そして、何よりもまず、この物語の生みの親、手塚治虫に拍手。原作を読んでみたい衝動に駆られた。
このミュージカルにはさまざまなテーマがこめられているし、現代の人間社会のいろいろな問題が縮図として描かれている。まず、天上界の会話において、環境問題に触れているし、男女差別に性同一性障害のことが物語の中に出てくる。また、皇室典範に関することにも触れている。
僕は幼い頃、アニメのリボンの騎士を見ていたが、どんなストーリーなのか全然記憶にないし、原作も読んでいないので、手塚治虫の描くリボンの騎士にはもうすでにこれらの問題提起をされているのかどうか、僕にはわからないが、このミュージカルを見て、いろいろ考えさせられたので、実によかったと思う。
さて、このミュージカルを見てびっくりしたのが、みんなの歌声である。特に、梨華ちゃん。これまで梨華ちゃんの歌唱には音痴だと言う評価がなされてきたと思うが、僕はそうは思っていない。独特の声で、キーが高いだけで、決して音痴とは思っていなかった。この声を活かす歌い方があって、きちんと指導をしたら、もしかして天才ソプラノ歌手になれるんじゃないかな?と思っていたぐらいだ。それが今回のミュージカルで証明されたと思っている。
また、愛ちゃんの歌声を聴いて僕は泣いてしまった。第一部の終わりに歌う「あなたに会いたい」を歌うサファイアに感動した。愛ちゃんに関してはもともと歌がうまいという評価だったけど、でも、泣くことはなかったけど、今回は2回目見たときも泣けて仕方なかった。
フランツ王子が大軍を率いてシルバーランドに攻めるとき、亀ちゃんがトルテュという将校として登場し、ガキさんがヌーヴォーという将校として登場する場面が凄くかっこよかった。そのときに歌う亀ちゃんの歌声に聞きほれていたら、そのあとに歌うガキさんの歌声に圧倒された。
よっしー大臣とミキティの魔女ヘケートとの絡みも実によかった。


でも、一番よかったのはのんちゃんピエールなんだよねぇ。
♪食えない 食えない 牢番だけでは 食えない
の低音は最高だった。
また、死んだサファイアによみがってほしいという願いを神に祈るようにして歌う「葬送」は感動ものだ。1回目、2回目は泣かなかったけど、なぜか3回目で泣けたなあ。この曲はキリスト教の讃美歌に凄く似ている。曲調もそうだし、歌詞がまるでイースター礼拝で歌われそうな曲だ。
♪よみがえれ よみがえれ 良き人 良き人
続きはまた後日に書くことにしよう。


はあ、また見に行きたいなあ。