篤姫「慶喜救出」

今日の篤姫を見て、愕然としました。
僕はこのドラマにかなりハマっているし、大変面白いドラマだと思います。だけど、今回のドラマの描き方には納得がいきません。
あまりにも慶喜公が悪く描かれています。それに、ドラマの辻褄が合わないような気がしてなりません。
このドラマの良さは、江戸城、大奥に住む人々のホームドラマであり、幕末期という騒乱な世の中にあって平和主義を描いているところだと思います。
坂本龍馬小松帯刀が武力を忌み嫌い、無駄な血を流さないで政治体制を変えることを臨んでいました。一方、西郷、大久保は武力で以って、幕府を倒し新しい政治体制を作ることを臨んでいました。篤姫は前者の坂本、小松の考え方に共鳴していたという描き方でした。そして、慶喜公といいますと、篤姫と同じく坂本、小松と同じ平和主義者です。だから、大政奉還をし、鳥羽・伏見の戦いから逃げて帰ってきたと思うのです。そのことをドラマとしては篤姫こそ慶喜公の真の理解者であるように描くのかと思っていましたが、全く違って一喝しました。愕然しました。ドラマのテーマに沿っていませんし、辻褄が合いません。
それにもし、慶喜公が本気で薩長軍と戦っていたなら、多くの無駄な血が流れ、イギリス、フランス、アメリカの侵略にあっていたであろうといわれています。
たしかに、戦場から逃げて帰ってくるなんて武士として最低ですし、武家の統領としてあるまじき行為ですが。でも、そのことを一番理解していたのは、篤姫様じゃなかったのですか?そのようにドラマとして描いたほうが納得いったと思いますがどうでしょうか。
まあ、僕はそれでもこのドラマは面白いと思うので、最後まで見ますけどww