ノルウェイの森
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/09/15
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読んでみて、これが430万部の大ベストセラーになったのか?って、疑問を持ってしまった。僕にはこの作品の良さが分からん。ただのエロ小説にしか思えんし、今の女性が読んだら怒るんとちゃうかと思ってしまうぐらい、男性本位、男性主観の妄想文学だと思った。ただ、文章はうまい。読み易いし、ぐいぐい読んでしまう。タイトル通り、ビートルズの「ノーウェイジアン・ウッド」の詩の世界から影響を受けて書かれた物語だというのは面白いと思った。
「ノーウェイジアン・ウッド」はアルバム「ラバー・ソウル」の2曲目に収録されている、ジョン・レノンが主旋律を書いたバラードです。ジョン・レノンのアコギから始まり、ジョージ・ハリスンのインド楽器シタールが入り、ポールマッカートニーのベースが加わり、サビの部分からリンゴ・スターのバスドラムが心地良いリズムを刻んでいる名曲です。
詩の内容はこんな感じ。ある男が女の子を引っ掛けて、女の子が部屋に誘ったので、一緒に酒を飲んでいた。そして、いざ事を始めようとしたら女の子は部屋で寝てしまって、男はバスルームで寝てしまった。朝目が覚めると、鳥(女の子)は飛んでしまっていた。しかたなく、暖炉に火をくべていたら、まるでそこはノルウェーの森にいるみたいだった。
日本語で読むとなんとも他愛も無い詩に感じるが、英語だと実に奥が深い詩なのです。この詩の世界から影響を受けて書いたので、面白いと思う反面、先にも書いたように男性主観過ぎて嫌だと思った。
最近、伊坂幸太郎にハマっているが、伊坂は村上春樹の影響を受けているのが良く分かる。文章はすごく良いので、また別の作品を読んでみたいと思う。