ある写真家の写真展と講演会

今日の日記はハローネタじゃありません。
今日は、僕の友達の妹さんがアメリカ在住の写真家で、大阪で写真展と講演会があったので、仕事が終わってから駆けつけました。




ハロプロのことじゃないので、隠します。
講演会をしてくださったのは、O・N氏で、講演会のタイトルは「性暴力サバイバーの素顔」です。O氏は自らの性暴力の体験談を通して、また性暴力にあった人の苦しみを紹介するお話をしてくれました。非常に重い内容のお話でした。
性暴力は、いろいろな犯罪の中でも精神的苦痛を与えるものであることを教えてくれました。被害者は暴行されたときだけの苦しみではなく、その後に鬱になったり、悪夢を見たり、フラッシュバックが起きたり、生涯ずっと精神の病にかかります。
一方、加害者は大多数の人が捕まらず、仮に捕まっても3年から5年で刑務所から出てきます。そして、また犯罪を犯す人が多いようです。
O氏の場合、犯人は3日後に捕まり、前代未聞の懲役20年の刑に服すことになるわけですが、大概の場合は長くて10年だそうです。
O氏の話の中で、ある被害者の言葉を紹介しています。「加害者は刑務所に3年から5年入れば済むけれど、被害者は終身刑にあっているんだ。」と。非常に思い言葉でした。
O氏は牧師の娘として、生まれ育ち、クリスチャンとして生きておられます。つれあいの方は黒人教会の副牧師をされています。そして、今は精神的に立ち直っているそうです。なぜ、立ち直ったのか、それは周りの人の支えがあって、あるきっかけを通して立ち直ることが出来たそうです。
僕は講演会を聞きながら、加害者は全員去勢の罰を与えるべきだと思っていましたが、O氏曰く、「私は牢にいる加害者に手紙を出した。そうすることで加害者を許すことにした。その後、私は加害者から精神的に解放され、悪夢を見たり、鬱になったり、フラッシュバックもなくなった。」と。
また、聖書の教えに「徹底的な許し」があるのだけど、それがとても受け入れられなかった。けれど、手紙を出すことで、加害者と被害者の立場が逆転したのだと彼女は語ります。
講演会を聞いてすごく感動しました。感想がうまくかけません。言葉がありません。会場で友達であるお兄さんに声を掛けましたが、何て声を掛けていいのか分かりませんでした。ものすごい貴重なお話を聞く事になりました。